運命的な出会い

運命的な出会い

出会いというものは不思議なもので、自分が願っていても中々うまく出会うことはないのだが、ひょんなきっかけから出会うことだってあるのだ。

 

彼に出会ったのは偶然だった。私はその時、友人と遊ぶために東京の浅草にいたのだが、約束の15分前に突然ドタキャンされてしまった。普通ならもっと早くに連絡するべきである。むかついた私はイライラを落ち着かせるためにある喫茶店に入ったのだった。

 

いらっしゃいませと言ってくれたのが、そう彼なのである。そこの喫茶店はこじんまりとしていて、お客さんは私一人だけであった。

 

気まずかったが入ってしまったのだから仕方があるまい。適当に注文をして帰ってしまおうと思った。

 

メニュー表とお冷を持ってきてくれた彼はさりげなく花をくれた。バラの花、喫茶店の隣は花屋らしく、毎日色々な花を買って店に活けているらしい。

 

そして、今日バラの花が余ったからと言って私にくれたのだ。中々粋なことをしてくれる。最初は緊張していたが、次第に親しみを感じられるようになってきた。

 

注文をしたのは紅茶。しかし、紅茶と一緒にクッキーまで出してくれたのだ。

 

私は注文していないということを告げると彼はサービスだと言ってくれた。ちょっとうれしい。

 

他にもお客さんがいないこともあって色々なサービスをしてくれた。私は嬉しくなり、時間がある時はそこのお店に通うことになった。

 

そうして、彼にプロポーズされて、付き合うことになった。あの日友達とすんなり会っていればここに来ることはなかっただろう。不思議な縁だと思う。